PIG/ピッグ - 俺の豚を返せ

PIG
劇場の看板に「俺の豚を返せ」というポスター。気になってYou Tubeでトレーラーを検索するとサスペンスな雰囲気なのに、「新しい豚を買え!」という台詞。頭の中が「?」で一杯になりつつも、なんだか爆笑してしまい、翌日には映画館に足を運ぶ。もちろん、コメディーではなく、結構シリアスなお話だった。さて、美味しくカツ丼でも食べようかしら。
おすすめなので、多くの方に楽しんでもらいたい。
主演のニコラス・ケイジについては、惜しみない賛辞が贈られており、「近年の彼の演技の中では最高のもの」と評されているらしい。
俺の豚は返してもらえるのか?
静かな森の中でトリュフハンターとして隠遁生活を送っていたロビン・フェルド(演・ニコラス・ケイジ)。盗まれた愛豚を取り戻すために、バイヤーを頼りながら、自分がかつて料理人として暮らしていた大都会で犯人を追う。
犯人の黒幕は、バイヤーの父親(ダリウス)。ざっくりいうと、同業で張り合う父子の諍いに巻き込まれたようなものじゃないかと自分は感じた。
ロビンはこの大都会で暮らしていたときには、有名なシェフだったようで、その頃客だったバイヤーの父親のことも覚えていた。
なんなら、どんな料理でもてなしたかも覚えていた。
妻を失ったダリウスもずっと苦しかったのかもしれない、ロビンの料理を食したら味覚が、幸せだった頃の記憶を蘇らせたのだろうね。
果たして豚は戻ってくるのだろうか・・・
いい話だったが、疑問も残る。
豚は何だったんだ
ロブにとって豚はどういう存在なのだろう。トリュフを探すために豚の才能を必要としているのかと思っていたが、トリュフはロブ本人で充分間に合っているらしい。そして、ただただ大切な存在だとロブは話すのだけど、何かを象徴しているのかな・・・教えてほしい。
制作情報
2021年にアメリカで公開されている。監督はマイケル・サルノスキ。主演がニコラス・ケイジ。