私も先日、映画『お母さんが一緒』を見ました。親孝行のつもりが、実家あるあるの「毒親」問題で大爆発…という、どこか他人事とは思えない、号泣しているのに、笑ってしまうホームドラマでした。橋口亮輔監督が描く家族のリアル、そしてその先に生まれる小さな変化が、心にじんわりと響く作品でしたね。
基本情報
『お母さんが一緒』は、2024年7月12日に公開された日本映画です。監督と脚本は橋口亮輔さんが手掛けていて、彼の9年ぶりの監督作ということもあって、公開前から注目されていました。もともとは「ブス会」という演劇ユニットが上演した舞台が原作で、CS放送のドラマを再編集して映画になったそうです。主演は江口のりこさんで、内田慈さん、古川琴音さんが三姉妹を演じています。お笑いトリオ「ネルソンズ」の青山フォール勝ちさんも出演していますよ。温泉旅行を舞台に、母と娘たちの積年の感情がぶつかり合う、106分の人間ドラマです。
「毒親」と三姉妹のリアルなぶつかり合い
この映画の核は、何と言っても「毒親」を巡る三姉妹のリアルな感情のぶつかり合い**ですよね。最初はお母さんの陰口を言って盛り上がっているんだけど、話がエスカレートしてくると、今度は姉妹それぞれの本音や長年のわだかまりが噴出して、激しい喧嘩になる。見ている私も、「ああ、こういうこと、家族だとあるよね…」と、思わずうなずいてしまいました。
特に、三人の女優さんの演技が本当に素晴らしかったです。江口のりこさん、内田慈さん、古川琴音さん、それぞれの個性と役柄がぴったり合っていて、まるで本当の姉妹を見ているようでした。長女、次女、三女それぞれの立場で抱える母親への想いや、姉妹間の複雑な感情が、痛いほど伝わってきましたね。
密室劇だからこそ際立つ「人間臭さ」と「癒やし」
この作品は、もともと舞台が原作ということもあって、温泉旅館の一室という密室での会話劇がメインです。だからこそ、登場人物たちの表情やセリフの一つ一つに集中して、彼らの人間臭さや感情の揺れ動きをじっくりと感じることができました。余計な情報が入ってこない分、姉妹たちのぶつかり合いや、そこに隠された愛情みたいなものが、ストレートに伝わってきた気がします。
そんなピリピリした空気の中で、三女の恋人タカヒロ役で出てくる青山フォール勝ちさんの存在が、本当に良いアクセントになっていましたね。彼が出てくるたびに、ネガティブになりがちな姉妹たちの感情が、どこかポジティブな方向に向かうような、不思議な癒やしを感じました。あの空気感の中で、彼の存在がどれだけ重要だったか、見ていてよく分かりましたよ。
喧嘩の先に訪れる、ささやかな「再生」
激しい口論と本音のぶつけ合いの翌日、姉妹たちが少しだけ相互理解を深めたように見えたのは、とても印象的でした。そして、お母さんからも普段は聞けないようなポジティブな言葉が出てきて、滞在している旅館の景色までなんだか明るく見えてくるんです。全てが劇的に解決するわけではないけれど、小さな一歩を踏み出す家族の姿が、とても温かく描かれていて、見終わった後にじんわりとした希望を感じました。まさに、橋口監督らしい、リアルだけど優しい「家族のいとおしさ」が詰まっているな、と感じた瞬間でしたね。
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