小泉八雲の怪談集を小林正樹監督が映像化した、映画『怪談』を観たんだけど、正直なところ面白いとは思わなかった。ただ海外での評価が高かったらしく、今は亡き大スターたちの若かりし姿が新鮮だった。
60年前の作品、若すぎる大御所
この映画は1965年の公開だから、今からもう60年も前の作品になるんだ。画面に映し出される言葉遣いや当時の雰囲気が、今とは全然違っていて、見づらいところはあった。そして何より、出演している俳優さんたちが、みんなとても若くて!三國連太郎、田中邦衛、丹波哲郎、仲代達矢、中村敦夫、天本英世…といった、大御所とか今ではもう見ることのできない方がたくさん出演していた。実際半世紀前だからキャスト把握してないと誰が誰かなんてわからない。
映画は、小泉八雲の『怪談』から「雪女」「耳なし芳一の話」、『明暗』から「黒髪」、『骨董』から「茶碗の中」という四編で構成されていたんだ。それぞれの話が持つ独特の怖さや美しさが、当時の映像技術と合わさって、不思議な世界を作り出していたね。
制作の裏側と、時代を超えた評価
この『怪談』は、ただ古いだけでなく、その制作背景もすごく興味深いんだ。なんと構想に10年を要し、9ヶ月もの撮影期間と、当時の感覚で多額の予算をかけて製作されたというから、まさに一大プロジェクトだったんだね。
公開当時の日本では興行的にあまり芳しくなかったみたいだけど、海外ではすごく高く評価されて、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しているとか。国を超えて芸術性が認められたというのは、素晴らしいことだと思うよ。
さらに驚いたのは、国内で公開された183分の完全版のフィルムが一度紛失して、161分の短縮版が出回っていた時期があったってこと。それが後に原版が発見されて、修復を経て2003年に完全版DVDが発売されたという奇跡の経緯を聞くと、この作品が貴重だと思われる。
時代を超えて味わう作品
『怪談』は、いわゆるホラー作品ではない。60年前の作品だからこそ味わえる、独特の趣があるとは思う。
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