参照元:統合幕僚監部|https://www.mod.go.jp/js/pdf/2025/p20251212_02.pdf
統合幕僚監部は、令和7年11月の自衛隊による急患輸送の実績(災害派遣)について発表しました(速報値)。11月中に実施された急患輸送は合計26件に上り、離島が多く、医療アクセスが課題となる地域からの要請が目立ちました。
11月の活動実績概要(要チェック)
急患輸送は、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊が連携して実施しています。
| 区分 | 陸上自衛隊 | 海上自衛隊 | 航空自衛隊 | 合計 |
| 要請件数 | 20件 | 3件 | 3件 | 26件 |
要請者別件数(合計26件)
| 要請者 | 件数 | 主な実施地域 |
| 沖縄県知事 | 15件 | 石垣島、宮古島、久米島、南大東島などから那覇への輸送が中心 |
| 鹿児島県知事 | 5件 | 沖永良部島、徳之島、喜界島などからの輸送 |
| 長崎県知事 | 3件 | 福江島、中通島などからの輸送 |
| 東京都知事 | 1件 | 父島からの輸送 |
| 島根県知事 | 1件 | 隠岐からの輸送 |
| 第十一管区海上保安本部長 | 1件 | 洋上での救助 |
令和7年度の累積実績
令和7年度の急患輸送実績は、11月終了時点で合計178件となっています。
結び
自衛隊は、全国の離島やへき地において、民間輸送機関では対応が困難な緊急性の高い医療事案に対し、人命救助を最優先に活動しています。特に沖縄県や鹿児島県など、島嶼部を抱える地域にとって、自衛隊の急患輸送は極めて重要な役割を果たしています。