参照元:統合幕僚監部|https://www.mod.go.jp/js/pdf/2025/p20251206_03.pdf
統合幕僚監部は、中国海軍のクズネツォフ級空母「遼寧」(艦番号16)を含む艦艇計4隻が、沖縄本島と宮古島との間を通過し太平洋へ向けて航行したことを発表しました(令和7年12月6日)。その後の航行において、空母「遼寧」から艦載戦闘機及び艦載ヘリが発着艦したことも確認され、防衛省・自衛隊は警戒監視と緊急発進(スクランブル)で対応しました。
艦隊の構成と航行ルート(要チェック)
艦隊は、ミサイル駆逐艦2隻、レンハイ級ミサイル駆逐艦1隻と空母「遼寧」の計4隻で構成されました。
- 12月5日午後2時頃: 久場島(沖縄県)の北約420kmの海域で「遼寧」を確認。
- 12月6日午前7時頃: 4隻が沖縄本島と宮古島との間を南東進し、太平洋へ航行。
- 同日その後: 沖大東島(沖縄県)の西約270kmの海域で航行するとともに、艦載機の発着艦を確認。
自衛隊の対応
防衛省・自衛隊は、海上自衛隊の護衛艦「てるづき」や哨戒機(P-1、P-3C)により、終始警戒監視・情報収集を実施しました。特に艦載戦闘機の発着艦が確認されたことに対し、航空自衛隊の戦闘機が**緊急発進(スクランブル)**を行うなど、厳格な対応をとっています。
結び
中国海軍の空母を含む艦隊が日本の周辺海域で活動を活発化させている状況を受け、防衛省・自衛隊は、引き続き警戒監視活動を継続し、わが国の領土・領空・領海の安全確保に万全を期す姿勢です。