令和7年12月16日、参議院外交防衛委員会での一コマです。 冒頭、まさかの事態が発生しました。吉田政務官が遅刻し、不在のまま開会となったのです。これに対し、国民民主党の青木氏が即座に釈明を求め、小泉大臣が代理で陳謝するという、異例かつ緊張感のあるスタートとなりました。
しかし、質疑が進むにつれて空気は一変。「自衛官、特に若手の待遇改善」というテーマに対し、建設的な議論が交わされました。 特に印象的だったのは、共産党の山添拓氏です。普段の鋭い追及とは異なり、今日は終始穏やかなトーン。政府の方針に概ね賛同し、法案への賛成を明言しました。これには小泉大臣も、思わず安堵と喜びの表情を浮かべていました。
結果、委員会は全会一致で法案を可決。 外交防衛分野で共産党を含めた全会一致は画期的な出来事です。それだけ、自衛官の人材確保と処遇改善が、党派を超えた「待ったなし」の国家的課題として共有されている証左でしょう。
冒頭のドタバタはありましたが、最終的には政治が一致団結して現実的な課題解決へ動いた、意義深い一日となりました。本会議での成立を確信を持って見守りたいと思います。