「SNSの情報は切り取られている」と報道するテレビ。でも、そのテレビの報道だって、時間の都合で情報を「切り取り」している気がする。
日々、洪水のように押し寄せる情報の中で、何が本当で、何が嘘なのか、私たち一般人がその裏側まで確かめるのは、ほとんど不可能です。

「じゃあ、どうすればいいの?」そんなモヤモヤを抱えている人は、少なくないはずです。 この記事は、完璧な正解を探すのではなく、情報に振り回されずに「自分で考える」ためのヒントを、考えてみたい。コメント欄でぜひご意見をいただければと思います。

全ての情報を疑う、は現実的じゃない

まず認めなくてはいけないのは、全ての情報の裏取りをするのは不可能だ、ということです。専門家でもない限り、一次情報にあたったり、データの真偽を確かめたりする時間も技術もありません。

だからといって、諦めて情報を鵜呑みにするしかないのでしょうか。きっと、そうではありません。大切なのは、情報の真偽を100%見抜くことではなく、情報との「付き合い方」を少しだけ変えてみることなのかもしれません。

「あれ?」と思った時が、考えるチャンス

日々流れてくる膨大な情報。その中で「これは重要なテーマだ」と最初から見極めるのは至難の業です。私自身、いつもそれで悩んでしまいます。

でも、最近思うのは、論理的に「重要そうだ」と判断するのではなく、自分の心が「ざわついだ」時こそが、考えるチャンスだということです。

ニュースを見て妙に腹が立ったり、逆にすごく感動したり、あるいは「ん?なんだか話がうますぎるな」と小さな違和感を覚えたり。

その「心の動き」こそが、あなたにとっての「重要テーマ」のサインなのかもしれません。全ての情報を吟味する必要はなく、自分の心が動いたテーマについてだけ、少し立ち止まってみる。それだけでも、情報との付き合い方は大きく変わるはずです。

私もやっているかも?「確証バイアス」と「エコーチェンバー現象」

最近、こんな言葉を知りました。「確証バイアス」と「エコーチェンバー現象」です。

確証バイアスとは、自分が信じていることや、そうであってほしいと願うことを肯定してくれる情報ばかりを、無意識に集めてしまう心の働きのことだそうです。人間の傾向としては知っていたけど、こういう言葉は知りませんでした。

そしてエコーチェンバー現象は、SNSなどで自分と似た意見ばかりを見聞きしているうちに、その意見が世の中の大多数の声だと錯覚してしまう現象を指します。これもなんとなくわかります。

専門用語と聞くと難しく感じますが、身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。私たちは、自分が心地よい情報の中に留まりやすい生き物なのかもしれません。

誰でもできる「自分で考える」ための第一歩

では、どうすればいいのか。私が友人から聞いて「これは良いな」と思い、実践していることがあります。それは、何か気になるテーマが見つかった時に「最低でも3つの異なる意見や立場を探してみる」というものです。

例えば、ある政策について賛成の意見を見たら、必ず反対の意見も探してみる。そして、できれば全く違う角度から論じているコラムなども読んでみる。そうすると、物事が白か黒かでは語れない、複雑なグラデーションを持っていることに気づかされます。

誰かや何かを100%信じるのではなく、あえて自分の中に複数の視点を持つ。それこそが、「自分で考える」ための土台になるのだと思います。

信じるべきは、特定の誰かではなく、「多角的に見ようとする自分自身」なのかもしれませんね。

■ 参考情報

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One thought on “情報に振り回されないための思考法”

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