「台湾有事」はフェイクか？TSMC熊本進出の裏に潜む「中国の影」を暴く

2025年6月1日 2025年6月1日

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あなたは今、「台湾有事」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか？中国が台湾に武力侵攻し、日本にもなだれ込んでくるというような未来。

ですが、ちょっと待ってください。本当にそれが、私たちが今、最も警戒すべきシナリオなのでしょうか？

私は今回、巷でささやかれる「深田萌絵さんの話」をきっかけに、世界最大の半導体メーカーTSMCがなぜ日本・熊本にやってきたのか、その裏に潜む「中国の影」について、自分なりに深く掘り下げてみました。妄想に過ぎないのかもしれませんが、もしかしたら、あなたの「常識」がひっくり返るかもしれません。

私たちが心配すべきは「武力」だけじゃない？

「台湾有事」と聞くと、戦車やミサイルが飛び交う光景を想像しがちです。しかし、本当に中国が望むのは、そんな破壊的なシナリオなのでしょうか？もし、すでに台湾が、中国にとって「手足のように動く存在」になっているとしたら？もし、戦わずして台湾を意のままに操れるなら、戦争にコストを費やす必要ないし、世界中から批判をうけるようなリスクもないですよね。

私は、まさにその可能性こそ、私たちが真に警戒すべき「中国の影」だと考えています。そして、その手がかりの一つが、TSMCの創業者である張忠謀（モリス・チャン）氏の出自ではないかと。

TSMC創業者の「大陸系」というルーツが示すもの

深田萌絵さんは、特定の議員や企業を指して「背乗り」や「浙江財閥」といった言葉を使われていますよね。彼女の主張は非常に過激だと受け止められがちですが、私は、彼女が投げかける問い自体は、私たちの思考を刺激する大切なきっかけだと捉えています。

そこで私が注目したのは、TSMCの創業者、張忠謀氏のルーツです。彼は1931年、中国の浙江省で生まれました。そうです、あの「浙江財閥」が歴史的に力を持った地域です。彼は国共内戦の混乱期に香港を経てアメリカに渡り、そこで教育を受け、キャリアを積みました。

ここで重要なのは、彼が「外省人」と呼ばれる、中国大陸から台湾へ渡ってきた人々に属するということです。一般的に、外省人は台湾の独立よりも中国大陸との繋がりを重視する傾向がある、と見られがちですよね。もちろん、全ての外省人がそうだと決めつけるのは乱暴ですが、彼らの多くが持つ「大陸への郷愁」や「祖国への意識」は、無視できない要素です。

張忠謀氏が台湾でTSMCを立ち上げたのは、台湾政府からの誘致に応じた結果です。しかし、彼の国際的な視野や、国籍を問わず優秀な人材を集めるという企業理念、そして日本の生産性の高さへの理解は、彼の育った環境や大陸とのルーツと無関係ではないのではないでしょうか。彼の経営哲学の根底には、もしかしたら「中国という巨大市場」や「中華民族全体の繁栄」を見据える視点があったのかもしれません。

なぜTSMCは熊本に来たのか？「水と電力」だけじゃない真意

TSMCが熊本に工場を建設した理由として、よく「豊富な水と安定した電力」が挙げられます。それは確かに事実です。半導体工場は、大量の超純水と電力を消費しますから、熊本の地の利は大きい。

しかし、本当にそれだけでしょうか？

もし、「中国じゃないふりをしている台湾」が、日本の半導体技術を「合法的に」「巧妙に」吸い上げるための拠点として、この地を選んだとしたら？日本の自動車産業の生命線ともいえる半導体の生産が、もしそうした意図を持つ企業の手に握られるとしたら、私たちは何を失うことになるでしょう。

日本の持つ優れた半導体関連技術や、サプライチェーンのノウハウが、TSMCを通じて「中国の影」が及ぶ先に流出する可能性は、決してゼロではないと私は考えています。台湾有事という「いざ」という時のリスクだけでなく、今のこの平和な状況の中で、じわじわと日本の産業基盤が侵食されていく。そんな「静かなる侵攻」が、最も恐ろしいシナリオではないでしょうか。