航空自衛隊機事故、入鹿池で考えたこと
先日、愛知県小牧基地を離陸した航空自衛隊の輸送機が、離陸直後に県内の入鹿池付近に墜落するという痛ましい事故が発生しました。このニュースに触れ、大きな衝撃を受けました。特に、搭乗されていた隊員の安否が気がかりでなりません。このような状況で、私が率直に感じたことを書きたいと思います。まずは、Yahoo!ニュースの報道より。(参照元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e82871bbbd42536a04f01628e51fc575e81e363e)
この事故を知って、私がまずは搭乗されていた隊員の安否についてです。このタイミングで詳細が明らかになっていない状況を見ると、絶望的な状況なのかもしれません。それでも、ご家族のもとには戻ってほしいと祈るばかりです。
事故の陰で、整備士の方々への思い
そして、空自の墜落事故が起きるたびに、私の頭をよぎることがあります。それは、パイロットの方々を支える整備士の方々のことです。
事故がなくて当たり前、という状況が続く平時においては、その日々の努力や見えない貢献はなかなか注目されません。しかし、ひとたび事故が起こると、小さな見落としやミスがあったのではと、厳しい目にさらされがちになる立場のように感じてしまうのです。彼らの努力あってこそ、多くの機体が安全に飛び続けているはずです。今回の事故においても、整備に全く問題がなかっただろうと、ただただ祈るばかりです。
入鹿池への墜落は、パイロットの意志か
また、今回機体が「入鹿池」に墜落したことについて、「運良く民家などを避けてくれた」と感じている人もいるかもしれません。もちろん、結果として大きな二次被害がなかったことは幸いです。しかし、私は、ただの偶然ではなく、隊員の方が、機体が制御不能になる状況の中で、最後まで粘り、民家などが密集するエリアを避けようと、危険を承知でなんとか安全な場所を選んで不時着させようとしたのではないか、と思いたいのです。もし、本当に脱出だけを考えるなら、もっと早い段階、より高い上空で可能だったはずだからです。
真実は分かりませんが、万が一の事態に直面した隊員の方の、最後まで国民の安全を守ろうとしたであろう強い意志があったのではないか。そう考えています。
この事故で亡くなられた方がいらっしゃるとすれば、心よりご冥福をお祈り申し上げます。そして、残された方々のご心中をお察しし、深く哀悼の意を表します。